テューバハードケース改造(参考)

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 今回は、先日行ったテューバ用ハードケース改造の模様をご紹介させていただきます。
 初めにお断りさせて頂きますが、当店ではこういった改造は基本的に承れません。また、入るかどうか保証もできませんので、あくまでご自分での改造の参考としてご覧下さい。そして、改造自体は各自の自己責任でお願いいたします。当店では一切責任を持てませんので予めご了承下さい。

 今回は、「Miraphone(ミラフォン)」のBBbテューバ「86」シリーズ(S86、ES86等)の楽器を某社のハードケースに入るように改造しました。ハードケースの具体的なメーカー名・型番は注文が殺到しても供給できないため、伏せさせていただきます。このケースは偶然にも「Miraphone 86」のテューバが大体入る形になっており、内張りを削るだけで収納可能となります。
 本来「Miraphone」のテューバには純正ハードケースが付いておりますので、耐衝撃性などの観点から、純正品をお勧め致します。今回は、御購入頂いた楽器にソフトケースしか無く、純正ハードケースの在庫もございませんでしたので、やむなく対応させていただきました。基本的に当店で購入いただく「Miraphone」はハードケースが付いておりますので、こういった改造は受けられません。予めご了承下さい。
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 写真左上はハードケース外観です。他のハードケースと同じようにキャスター付きで、内部は発泡スチロールの緩衝材のため軽量です。
 写真右上は削る場所を確認するために、「Miraphone」テューバをハードケースに入れたところです。赤丸の部分が引っかかり、ハードケースに収納すことが出来ません。この部分を削ることになります。
 写真左下は引っかかる部分の拡大写真です。もともとこのハードケースを利用している楽器とマウスパイプの高さが違う為引っかかります。この部分を削り、マウスパイプが入るように改造します。
 写真右下はもう一つの引っかかる部分です。このハードケースを利用している楽器よりもほんの少し全体の高さが高いため引っかかります。少し削って広げます。

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 写真左上は最終的な削るヶ所の場所を示した物です。まず、この部分の布をカッターナイフなどで切ります。布の下にある発泡スチロール部分を削った後で布を被せられるよう、目立たないところを切ります。
 写真右上は布を切り取った部分です。布にある程度切れ込みを入れてから上方向に布を引っ張ると、綺麗にはがせます。
 写真左下は発泡スチロール部分を削ったところです。ナイフなどを使用しなくても、スプーンの先などある程度丸みを帯びた物で表面を擦ると、ボロボロと取れてきます。大き目のカッターナイフで芯を出さずに、先端の金属部分だけで削ってもうまくいきます。掃除機でカスを吸い取りながら作業すると効率がよいです。ある程度、削ったらテューバを入れてみて、うまく入るようになるまで繰り返します。今回はマウスパイプが当たる場所もあるため、両方平行して作業を行い、蓋が閉まるようになるまで作業を繰り返します。
 写真右下は、発泡スチロールを削ったあと、接着剤を使い元に戻したところです。布は薄いので、たくさん接着剤を塗ると表面に浮き出てしまい、布の表面が硬くなってしまいます。接着剤は発泡スチロール側に塗り、布を軽く抑えながら接着するとうまくいきます。
 
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 写真左上は、マウスパイプが当たる部分の布を取ったところです。ここはかなり削り、楽器収納時にマウスパイプが当たらないようにします。
 写真右上は、削ったところです。真ん中に黒い穴が開いていますが、それより下は空洞となっています。この部分には当て布をするので問題はありません。先ほど削った部分と同じように、楽器を入れながら削る量を調整します。
 写真左下は、けり終わった部分に布を被せたところです。少し多めに削ったので布が足りなくなってしまいました。足りない部分には補強と目立ちにくくなるようあて布をします。
 写真右下は、当て布に接着剤を塗ったところです。当て布の材質は何でもよいですが、今回はナイロン製の黒っぽい布を使用しました。接着剤で溶けず、目立たない色であればなんでもよいと思います。
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 写真左上は、当て布を接着したところです。周の白い部分は発泡スチロールで、少し見える形ですが、後から布を元に戻すので問題ありません。
 写真右上は、当て布の上に元の布を被せたところです。当て布の部分は僅かしか見えないので、かなり目立たなくなりました。
 写真左下は、実際に楽器を収納した所です。マウスパイプは1cm程浮いており、ケース内部に当たらなくなりました。当て布も僅かしか見えていません。
 写真右下は、もう一つの削った部分です。削る前は、真横から見ると本体が半分以上浮き出ていましたが、削った後は丁度収納できる形になりました。
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 今回使用した接着剤は布・木・紙などの接着に使える「木工用 ボンド」を使用しました。乾燥に24時間掛かるため、「当て布接着→乾燥→元の布接着→乾燥」と言う作業となり、二日近くかかりました。乾燥中はケースの蓋を開けておいたほうがよいので、長時間作業できるスペースが必要となります。

 今回の改造は、ご自分の楽器に合ったハードケースをお探しで、どうしても見つけられない方のためにあくまで自己責任としてご紹介させていただいております。どのハードケースにどの楽器が入りやすいかといったことには、当店にお問い合わせの楽器とハードケースが無い限り基本的にお応えできません。予めご了承下さい。
 また、このハードケースは基本的に受注生産の為、納期に数ヶ月(3ヶ月以上)かかります。またお値段も高額のため、良くご検討頂いた上でお問い合わせ、ご注文下さい。

このブログ記事について

このページは、centralが2008年10月 2日 21:44に書いたブログ記事です。

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