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ホームスタッフブログYAMAHAのC Tubaの新しい提案。YCB-623

YAMAHAのC Tubaの新しい提案。YCB-623

2024.10.27テューバショップ

2024年3月に販売されたヤマハの新型C管チューバ

YCB-623(S)

ブログにてご紹介させていただきます。

販売前から業界が大盛り上がりだったこちらのモデル、当ブログをご覧の皆様は、細かいスペック等は既にご存じかと思います。

今回は店頭で実物に触れ、接客も行ったスタッフ目線でこちらの魅力をご紹介させていただきます。

☆とにかく軽い吹奏感。

ヤマハのチューバは、各メーカーと比べると「しっかりと抵抗のある吹奏感」の楽器が多かったですが、こちらの623は「各音域での反応がとにかく良い」「吹奏感が軽い」というのが特長です。

・カーブを滑らかにし、スムーズな息の流れを意識した管体デザイン。

・ベルの振動の効率を最大限に生かすため、直接はんだ付けをしないフローティングリードパイプの採用。

・音の反応の速さを重視した、通常より板厚を薄くしたボディ

といった設計、装備による効果かと思います。

まるで自分が上手くなったかのように錯覚するレベルの扱いやすさです。

楽器を構えてすぐに、ニュー・サウンズ・イン・ブラスのディープパープルメドレー冒頭、低いGの音の伸ばしをサッと吹けるくらい。というとイメージが湧く方はいらっしゃるのではないでしょうか?(伝わらなかったら申し訳ございません。)

 

反応の良い楽器はデメリットとして、

フォルティシモで力いっぱい吹くと音が破綻する

意識をしっかり持たずにテキトーに吹くと音の輪郭がぼやける

という場合もありますが、

今回の623はレスポンスが良いだけではなく、ある程度は音をまとめてくれる性質も併せ持つ為、バランスも取れています。

 

正直、今までヤマハのチューバは相性良くなかったんだよなぁ…という方でも、このモデルは気に入っていただける可能性がございます。是非多くの方に体感していただきたいです。

逆に、今までのヤマハのチューバの感じが好きだった方だと、従来の雰囲気とは大きく異なり驚くかもしれません。ただし、その場合であってもご安心ください。

YCB-822Sが選択肢として残っています。

YCB-623のデビューによって、同メーカーの同じ調性の楽器で、様々な好みの方でも受け入れ可能な体制になりました。

 

☆お求めやすい価格(※令和6年現在で購入できるCチューバの新品の中では)

昨今の物価高騰はすさまじいものがあり、楽器の値上がりもすごい事になっております。

特に元々高価なチューバは、値上がり幅がリーズナブルな価格のBbトランペット一本分くらいになる事もあります。

そんな中、こちらの楽器は税込定価1,375,000円です。

あーあー…130万円が安いなんて、楽器屋の販売スタッフって金銭感覚ズレててカンジ悪いんだよなぁ…と言われてしまうのは重々承知しておりますが、

かつてアンダー200万円代でご案内をしていた他のメーカーの楽器は、続々と200万円代に突入しております。

上記を踏まえますと、税込定価1,375,000円はかなりお求めやすい部類です。

楽器を今後も意欲的に取り組みたい学生の方。

そろそろ個人で楽器を所有を考えるアマチュアの方。

既に楽器を楽しんでいて、ダウンサイジングをお考えの方。

等、様々な方におすすめが出来る一本です。

 

☆その他の魅力・特長

①第2主管抜差し

他のチューバではあまり見かけないこちらの機能。

第2主管抜差しと呼ばれるもので、こちら、抜いてみると線が入っています。

基本的にはある程度抜いた状態がデフォルトとされています。

この線の所が442hzに設定されており。演奏中、ピッチが上がってきたのであれば、ピストン側の枝管を調整するのではなく、第2主管抜差しを抜いて調整。

ちょっと低いかも??となってきた場合は第2主管抜差しを少し入れてあげる事でスムーズな音程調整が可能となります。演奏中にも即時対応が可能というとても便利な機構です。

ただし、演奏中操作しやすい=楽器を構えた状態でも持ちやすい部分 という事なので…

楽器を構える時や演奏中に無意識に触れている、今までは動かなかった左手のベストポジションが油断していると急に動き出す事になります。

慣れないうちは注意が必要です。

➁マルチシャンクレシーバー

ヤマハのホルンをお使いの方だとお馴染みの装備かと思いますが、チューバの界隈だとあまりメジャーではないかと思います。

こちら、アメリカンシャンクとヨーロピアンシャンクのどれも装着できるマルチタイプのレシーバーという事で、今後のマウスピースの選択肢が限定されなくなる。お手持ちのユーロシャンクのマウスピースをそのまま、お使いいただけるといういい事づくめです。

③付属のマウスピース 69D2

623と同時に開発された新しいマウスピース

内径が緩い曲線のフンネル(漏斗)型になっており、深めのカップが特長です。

こちらのマウスピースお求めやすい金額かつ、性能も優れている為、ヤマハの楽器ユーザー以外や、初心者〜上級者など幅広い方にお勧めできる一本なのですが…

特筆すべき点は、623との相性がとても良い事。

マウスピースと楽器は必ずしも同一メーカーである必要がない。というのが執筆者の私の考えだったのですが、623に関しては、付属の69D2を使用すると、コントロール性、音色、共にバランスの良い結果をもたらしました。

 

従来のモデルの822Sとは全く違うベクトルの新型623S

是非、店頭にてお試しいただければと存じます。

皆さまのお問い合わせをお待ちしております。

ご来店予約のお願い

 

 

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