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修理に出すべき? 症状別・優先度診断!【金管楽器編】

2020.07.03トランペットトロンボーンホルンユーフォニアムテューバリペア

こんにちは!セントラル楽器の岸本です。

徐々に学校も再開してきましたね!

 

さて、久しぶりに楽器に触れた金管奏者の皆さん

ピストン・ロータリー・抜差管…、きちんと動きますか?

 

学校が再開したことで、特に週末は修理依頼が殺到しております…!

可能な限り迅速に作業いたしますが、感染症拡大防止対策を行いながらの受付・修理作業のため、普段よりお時間をいただいております。

 

そこで今回は、
修理に出す優先順位自分でできるお手入れ、さらには修理代が安くなる(?!)秘密の裏ワザについて、こっそりお教えします!

ぜひ参考になさってください。

 

~もくじ~

ピストン編

ロータリー編

スライド編

共通項目

 

ピストン編

ピストンが動かない


⇒ぬるっと動く場合(★☆☆)

お手入れで直る可能性あり!

ケーシング(ピストンが入る筒の部分)をクリーニングロッドを使っておそうじ、ピストンをガーゼなどできれいに拭いて下さい。

ヤマハ オイル・グリスクリーナーを使うと、汚れや古いオイル・グリスをきれいに取ることができます。

拭いた後は、新しいオイルを差して馴染ませます。

これだけで良くなる可能性が高いです。

 

⇒全く動かない場合(★★★)

修理に出しましょう!

中で汚れがこびりついてしまっているか、外的要因(ぶつかったり凹んだり)が考えられます。

 

<安く済む裏ワザ>

汚れが原因の場合、ピストンが一度抜ければお手入れで若干改善します。

当店で固着だけ修正し、その後のお手入れをご自身でやっていただければ、比較的安く・早くご返却可能です。受付時にご相談ください。

 

ピストンのキャップが開かない(★☆☆)

開かなくても演奏自体は可能です。

が、お手入れが出来なくなってしまうので時間のある時に修理に出しましょう。

 

ロータリー編

ロータリーが動かない


⇒ぬるっと動く場合(★★☆)

演奏できなくはないですが、大変不快です。

ドバーッッっとオイルを差せば、ごまかせるかもしれません…。

固まってしまったロータリーに該当する抜差管を抜いて、ローターオイルをまっすぐ差し、ひたすら馴染ませてみてください。(その後楽器をぐるぐる回して、管内のオイルを必ず抜きましょう!)

多少は良くなります、が、時間の問題なのでお時間のある時に修理に出しましょう。

 

⇒全く動かない場合(★★★)

演奏できません。修理に出しましょう!

ほとんどがロータリー部分にこびりついた汚れ・サビなどが原因です。

 

<安く済む裏ワザ>

ピストンと同様、当店で固着を取るだけでしたら、比較的安く・早くご返却可能です。

しかしロータリーはご自身でのお手入れが難しいので、再発のおそれが高いです。

本当に“応急処置“程度とお考え下さい。

 

ロータリーのキャップが開かない(★☆☆)

開かなくても演奏自体は可能です。

ロータリーの軸に注油できなくなりますが、一応問題はありません。

が、お時間がある時に修理に出しましょう。

 

ロータリーの紐が切れている(★★☆)

そのままでは演奏できませんので、修理に出しましょう!

方法を知っている方であれば、比較的簡単にご自身で紐を掛け直すことも可能です。

 

 

スライド編

スライドが動かない

 

⇒ぬるっと動く・カサカサ音がする場合(★☆☆)

お手入れで直る可能性あり!

アウタースライドの内側をクリーニングロッドを使っておそうじ、インナースライドの外側をガーゼできれいに拭いて下さい。

ヤマハ オイル・グリスクリーナーを使うと、汚れや古いオイル・グリスをきれいに取ることができます。

それでも改善しない場合は汚れ以外の原因が考えられますので、修理に出しましょう!

 

⇒途中でひっかかる場合(★★☆)

修理に出しましょう!

スライドに小さな凹みができているか、重力の関係で演奏中に少しずつスライドが曲がっている可能性があります。

 

⇒全く動かない場合(★★★)

このパターンはなかなかありませんが、間違いなく演奏できません。

おそらく外的要因で、かなりの衝撃があった可能性があります。修理に出しましょう!

 

共通項目

抜差管が動かない

 

⇒ぬるっと動く場合(★☆☆)

少しでも動く気配があれば、お手入れで良くなる可能性が高いです!

一度管を抜き、外管の内側と内管の外側(言葉でいうとわかりづらいですが…、グリスが付着する所のことです。)をきれいに拭きます。トロンボーンのスライドのお手入れと同様です。

 

⇒全く動かない場合(★★☆)

修理に出しましょう!

無理に引っ張ると、管同士をつないでいる“はんだ”が外れる可能性があります。

チューニングで使う管でなければ、とりあえず抜かずにやり過ごしても大丈夫ですが…。

演奏後の水分が取り切れなくなるので、早めに直した方が無難です。

 

<安く済む裏ワザ>

当店で「とりあえず抜くだけ」でよろしければ、比較的安く・早くご返却可能です。

根本的な解決ではないので、再発の可能性があります。ご返却後必ずお手入れしてください。

重症の場合は管をバラバラに分解しないと抜けない可能性があります。

その場合、この裏ワザは使えませんのでご注意を!

 

トリガーが動かない

 

⇒ぬるっと動く場合(★☆☆)

お手入れで良くなる可能性があります。普通の抜差管と同様にお手入れしてください。

それでも改善されない場合は、管がすこしだけ曲がっていたり、こびりついた汚れが取り切れていない可能性がありますので、修理に出してみてください。

オイルの粘度によって改善する場合もあります。

 

⇒途中でひっかかる場合(★★☆)

「基本スルスルなのに、抜き差しの途中でひっかかる」という場合は、調整が必要な場合が多いです。

原因は管が曲がっていたり、凹んでいたり、汚れだったり、色々です。

 

楽器が凹んでいる

 

⇒ベルが凹んでいる場合(★☆☆)

はちゃめちゃに歪んでいなければ、急いで修理する必要はありません。

演奏中どうしても気になるようであれば、修理に出してあげてください。

 

⇒管が凹んでいる場合(???)

凹みの箇所と具合により優先度が変わってきますが、大体のものは急いで修理しなくても大丈夫です。

抜差管やバルブ、スライドなどの可動部に凹みがある場合、動きにも支障が出ているはずですので早めに修理に出しましょう!

 

はんだが外れている(★★★)

早めに修理に出しましょう!

1か所外れていると連鎖的に次々と外れていく可能性が高いです。

重症になる前に早い段階で修理に出しましょう。

※応急処置として、アロ●アルファでくっつけてくださる方がいらっしゃいますが、修理の際にとてつもなく苦労します!絶対にやめてください。リペアスタッフからの切実なお願いです。

 

以上、「症状別・優先度診断」でした!

 

…もうお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、

金管楽器の「動き」に関するトラブルは、日ごろからのお手入れでほとんど改善します!

 

楽器購入時についてくる取り扱い説明書や、ヤマハさんから出ているこんな冊子などで詳しく説明されていますので、ぜひ一度ご覧になってください。

 

当ブログでも、お手入れ方法をはじめ、楽器のトラブルを未然に防ぐ方法を少しずつご紹介していきます。

今後もおたのしみに!

 

今回記載のなかったトラブルについてや、文面でわかりづらいところがございましたら、お電話やメールでお気軽にご連絡くださいませ。

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