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トランペット洗ってみた!

2020.06.06トランペットトロンボーンホルンユーフォニアムテューバリペア

みなさんこんにちは!セントラル楽器の岸本です。

 

外出自粛の影響でなかなか楽器を吹くことが出来ない日々…。

皆様いかがお過ごしでしょうか…?

 

今回は、

おうちでも簡単にできる、トランペットの洗浄方法

についてご紹介します。

 

実は楽器の中って意外と汚れがたまっているんですよね…。

健康的で爽やかなトランペットライフを過ごすため、今こそお手入れしてみませんか?

 

トランペットは比較的簡単な構造なので、ご自身でも洗浄可能です。

難しい作業はありませんので、おうち時間にぜひお試しください!

#STAY HOME #うちで洗おう #おうち時間

 

(余談ですが…、学生のころ顧問に楽器の洗浄の仕方について相談したら「トランペットと一緒にお風呂に入るんだよ」と言われ、真に受けてトランペットと一番風呂を満喫したことがあります。全身バルブオイルまみれになり、家族にも怒られました。丸ごと浴槽に入れるなんて決してマネしないでください。)

 

用意するもの

・ブラスソープ(または中性洗剤)

・クリーニングロッド

・クリーニングスワブTPHR

・ガーゼ(表面が毛羽立っていない柔らかめの布でもOK。着なくなったYシャツも〇)

・フレキシブルクリーナーS

・綿棒

当店のオンラインショップに掲載されていないものでも全商品通信販売可能です。
お持ちでないものがございましたら、お気軽にお電話ください。
(通信販売についてはこちらのページもご覧くださいませ。)

 

また、今回はシャワーを使います。広めのシンクかお風呂場で作業しましょう。

 

…準備は整いましたか?

それでは早速洗ってみましょう!

 

トランペット、洗ってみた。

①まずは、全部分解。

ピストン・キャップ・抜差管をすべて外します。

普段と持った感じが違うので、各パーツ落とさないように気を付けてください。

②洗浄液を作る。

お湯とブラスソープを混ぜて洗浄液を作ります。

10:1くらいの割合でOKです。

(市販の洗剤を使う時は、説明書きをよく読んで使用してください。)

お湯の温度は30度~40度ほど。ぬるま湯くらいです。

※ラッカー仕上げの楽器(見た目が銀色ではなく、金色っぽい楽器)の場合、熱湯を使うと表面の塗装が剥がれてしまう危険があります!注意してください。

③いざ、本体を洗う

いきなり本体を触るのが怖い!という方は、下記の抜差管・ピストンから洗ってみて下さい。

ベルからぬるま湯を注ぐと、ケーシングあたりから水が出てきます。

まずは大雑把にぬるま湯で汚れを流していきます。

一度水を止め、管の中をフレキシブルクリーナーで洗います。先についているブラシに洗浄液を染み込ませて、ごしごしします。

マウスパイプは細い方のブラシで。

ここは特に汚れがたまりやすいので、念入りに!

太い方のブラシでケーシング(ピストンが入る筒)の内側も洗います。

きれいになったら、再度ぬるま湯で洗浄液を洗い流します。洗浄液が残ったままだと各部の動きに支障が出るので、よーく念入りに洗い流してください。

④本体を乾かす。

ぐるぐると管を回すと色々なところから水が出てきます。
ぶつけないように注意しながらゆっくり楽器を回し、水が抜けたら自然乾燥します。

私はよくお風呂のふたやケースの上で乾かしていました。

設備があれば、こんな事も。

直射日光に当たる場所で乾かすと楽器の表面が変色する恐れがあるので、注意してください。

⑤抜差し管を洗う

フレキシブルクリーナーを使って洗います。

先のブラシに洗浄液を染み込ませ、抜差管の中の汚れを取っていきます。

グリスのついている箇所は、ガーゼに洗浄液を染み込ませてゆっくり拭きます。

綺麗になったらぬるま湯で洗い流します。

⑥ピストンを洗う

洗浄液を染み込ませて、穴の中を洗います。

同様に表面も拭きます。

ピストンの表面はデリケートなので、やさしく拭き取るようなイメージで。

汚れが取れたら、ぬるま湯できれいに洗い流します。

ボトムキャップは綿棒を使ってねじ山を掃除します。

⑦水分を取る。

スワブやクリーニングロッドを使って、各部の水分を取ります。

マウスパイプや抜差管にはスワブを、ケーシングや管の内部はクリーニングロッドを使って水分を取ります。

ピストンや他の細かいパーツはガーゼでやさしく拭きます。

⑧組み上げる。

各所に普段お使いのオイル・グリスを注しながら組み立てて、完成です!

(撮影協力:修理部長 林)

 

超音波洗浄、承ります。

一通り丸洗い出来てきれいすっきり!

しかし、中にはブラスソープとお湯だけでは洗い流せずこびりついてしまっている汚れもありますよね…。

そんな時は、専用の薬品を使用したり、超音波洗浄をかけたりしてきれいにします。

セントラル楽器ではそれらを用いた洗浄も承っております。特に長年愛用の楽器や、学校備品などにおすすめです。

 

テューバまで対応可能の「超大型超音波洗浄機」を完備しています。

専用の薬品を使えば、洗剤では落ちないこびりついた汚れもきれいさっぱり♩

(※薬品を使用する場合、楽器の状態によりラッカーが変色・剥離する可能性がございます。)

 

楽器をお預かりしてからご返却まで、約3週間ほどお時間をいただきます。

きたる練習再開に向けて、この期間に出されてみてはいかがでしょうか?

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