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オーボエのお取り扱いについて

2018.12.21オーボエリペア

オーボエは非常に硬い木材で作られており、また消耗品も天然の素材を使用したものが多く使われているため、気温や湿度の変化に敏感です。

とてもデリケートな楽器ですので、お取り扱いには十分ご注意ください。

 

組み立てと分解

オーボエはたくさんのキイが連動しているので、
組み立ての時にキイ同士がぶつかったりすると、吹きづらくなってしまう事があります。
ゆっくり慎重に行いましょう!

 

下管とベルを組む!

ベルに付いているキイを押すと、下管とベルの繋がる部分が上がります。

ここが上がった状態で組むようにしましょう!

右手でベルを持ち、人差し指でキイを押します。

下管は左手で、指かけを包むように持ちます。

(人差し指を上管とのジョイント部分に入れると安定します!)

位置を合わせたら、ベルをおなかに当ててゆっくり押し込みます。

 

上管と下管を組む!

こちらも連動するキイがぶつからないように注意しながら組み立てます。

上管のトリルキイと、正面から見て左下のレバーを写真のようにおさえると、下管と繋がる部分が上がります。

下管側はなるべくキイの少ないところを持ってください。

 

分解の時は、左右3mmずつくらい回しながら少しずつ抜いていきます。

勢いよく回してしまうと、キイ同士がぶつかって曲がってしまったりタンポが傷ついてしまったりといったトラブルにつながります。

少しずつ、ゆっくり行ってください。

 

練習中の注意事項

 

管内の水分をとる!

管楽器の内側は結露ですぐに水分がたまってしまいます。

練習中もこまめに水分をとりのぞきましょう。

特にオーボエは、管楽器のなかでも割れやすい楽器のひとつです。

管体以外の消耗品にも水分は大敵ですので、こまめに水分をとりましょう!

 

クリーニングスワブは5分に一回を目安に通してください
通す際には、スワブをしっかりと伸ばし紐に結び目が出来ていないかを確認してからゆっくり通してください!

オーボエは内径が非常に狭いです!
少しでも結び目があったり、布が重なっているとすぐにスワブが詰まってしまいます。
また、スワブのタイプによってはリード側に抜けきれないものもありますので、
上管まで差し込んだら、ゆっくりとベル側に引き抜いてください。

 

タンポについた水分をとる!

こまめにスワブを通していればある程度防げますが、上管のキイから水が出てくることがあります。
そのままにしているとタンポの劣化を早めるので、
水が溜まってしまったら、早めにクリーニングペーパーを使いましょう!

キイを開けてクリーニングペーパーを差し込み、数回はさみます。

この時、キイを閉じた状態でペーパーを引き抜かないように注意してください!
タンポが破れてしまう可能性があります。

 

楽器から離れる際は

練習中などに席を離れる時、楽器を組み立てたままイスなどの上に寝かせてあると危険です。
スカートなどが引っかかって床に落下したり、うっかり「座って」しまったり…などなど
色々なトラブルが考えられますのでご注意ください!
できればその都度ケースにしまいましょう。

 

片付けるときの注意点

 

クロスで拭くときのポイント!

練習が終わって楽器をケースにしまう際は、
乾いたクロスで優しく拭いてからしまってあげてください。
こうすることで楽器に付いた指紋や脂分・汚れをとることが出来ます。

この時、クロスがタンポやフェルトを擦ってしまわないように注意してください!
タンポが破れてしまったり、フェルトがとれてしまう原因になります。
破れたタンポは交換が必要になりますので、もったいないですよ!

 

楽器をしまう前に

もう一度、きちんと水分がとりきれているかチェックしましょう!
特に、ジョイント部分の「受け側」などが見落とされがちです。

また、ジョイント部分にコルクグリスを使った場合には、必ず拭き取ってからケースにしまいましょう!
そのままにしているとコルクが剥がれる原因になります。
ティッシュなどでやさしく拭き取ってあげてください!

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