入荷レポート!『BESSON BE767-2-0 INTERNATIONAL』
みなさんこんにちは。中低音楽器大好きなセントラル楽器の鈴木です。
今回はユーフォネタです。
UFOネタではございません(笑)
入荷してきました!
老舗BESSONの『BE767-2-0 INTERNATIONAL』モデルです。
ベッソンと言えば、ユーフォニアム、テューバ業界の中でも知らない人はいない程のメーカーです。特に高級機種が売れ筋で、使用アーティストではスティーヴン・ミード氏、デイヴィッド・チャイルズ氏が有名ですね。
『いつかはベッソンが欲しいなぁ…』
なんて私も学生の頃夢見ていた時もありました(笑)
今回のモデルはコンペンセイティングシステム搭載のコスパ抜群の機種となっております。
※コンペンセイティングシステムとは
1874年,Boosey&Co.の設計責任者であった音響学者D.J.ブレイクリーが開発し、1878年に特許が認可された金管楽器の為の音程補正システムです。
金管楽器の特性上音程が上擦りやすい低音域で作動し、楽器が自動的に音程を補正します。奏者は替え指等の苦労から解放され、音楽表現に集中することができます。(クランポンカタログより引用)
つまり、コンペンセイティングシステム非搭載のユーフォニアムで4番ピストン使用時の1番2番3番を使用した低音はどうしても音程が高くなります。特に、1234番全て押した場合のB(低いシ)の音が半音以上高くなり思った音が出ません。
そこでコンペンセイティングシステム搭載の楽器で吹くと適切な音が出ます。素晴らしい。
しかし残念ながら、迂回管が増えますので重量が増えるのと価格が高価になります。
ベッソンのユーフォニアムもコンペンセイティングシステム搭載楽器は定価¥1,100,000-のBE967/968からになりますのでかなりお高い…。
そこで今回登場するBE-767はなんと定価が¥660,000-(税込)
こちらの楽器の販売価格はケース込で
¥528,000- (税込) です。(2021年4月現在)
なんと!ケースも967/968と同じケース。
気になる仕様は
調子:B♭
ボア内径:15.00mm、16.00mm(Ⅳ)
ベル直径:304mm
ホームページから引用すると
≪〈ベッソン〉ユーフォニアムのラインナップに、“INTERNATIONAL(インターナショナル)BE767”が加わりました。
コンペンセイティングシステムを採用した“BE767”は、〈ベッソン〉の特長でもある温かく芯のあるまとまった音色を兼ね備えており、静かで正確なバルブアクション、そしてなめらかな吹奏感は、伝統の響きを重んじる〈ベッソン〉上位機種“SOVEREIGN” や“PRESTIGE”へのスムーズな移行も可能にします。≫
気になるポイントは
①持った瞬間、「軽い~」
持った感じ、ん?持ちやすい!そして軽い!
②見た瞬間、「マウスパイプが浮いてる~」
楽器を構えると目に留まるポイントですね。普段は半田で固定されたり、支柱をつけたりしている場合が多いのですが、この楽器は固定がないのでベルが自由に鳴りそうな工夫がされてるようです。
ちなみに、ウォーターポッドも標準搭載です。
③吹いた瞬間、「あっ、楽に吹ける」
吹き心地が軽くて、コントロールが容易な印象ですね。初心者でも吹きやすいと感じました。
音程も悪くないと思います。
まとめると、思ったよりクセの少ない吹きやすい楽器と思いました。
クセが強い楽器を使い倒す猛者には物足りないかもしれませんが、素直な所は好印象です。
初心者の方や大人の方で最初の1台におすすめの楽器です。
気になる方は実際に手に取り試奏して確認してみてください。ぜひ!
中学高校生の息子さん・娘さんに楽器欲しいとせがまれた『ユーフォニアムってどんな楽器?』な親御さん、ご相談承ります。ぜひユーフォニアム人口を増やしていきましょう!
*記事内の価格は執筆当時のものです。
セントラル楽器では、試奏に関してのご案内はご予約優先とさせていただいております。