お手入れ★マスター!【ユーフォニアム編】
こんにちは!セントラル楽器修理部の明樂(あきら)です。
ユーフォニアム吹きのみなさん、毎日のお手入れはしっかりできていますか?
「毎日のお手入れって何をすればいいの?」
そんな疑問に、日々楽器に触れている修理部スタッフがお答えします!
ということで…。
あなたも!?お手入れ★マスター【ユーフォニアム編】
をお届けします!
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目次
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演奏前のお手入れ
ピストンにオイルを注す
ピストンの笠ネジ(トップキャップ)をゆるめ、ピストンの太い部分が1~2cm程見えるまで真っ直ぐ抜きます。
太い部分にバルブオイルを2~3滴注し、真っ直ぐピストンをもとの位置に戻し、笠ネジをしめます。
最後にピストンを数回動かしてオイルを馴染ませます。
ピストンをケーシングに戻す時は、ピストンが入れ違っていないかも確認してください。
ほとんどのメーカーでマウスピース側から順にピストンの番号が1、2、3となっています。
ピストンが入れ違うと音が出なくなるので注意!
ピストンが上がってこなかったり、引っかかってしまう場合は早急に修理に持ち込んでください。
★バルブオイルについて詳しく知りたい方はこちらもチェック★
演奏後のお手入れ
まずは水抜きと分解!
演奏や練習が終わったらまずはウォーターキイを押しながら息を入れて水を抜きます。
水を抜き終えたら楽器を分解します。
抜差管はそれぞれ対応するピストンを押しながら抜いてください。
1番抜差管を抜く時は1番ピストンを、2番抜差管を抜く時は2番ピストンを、という様に押します。
主管(チューニング管)は何も押さずに抜いて大丈夫です。
抜差管をすべて抜き終えたら最後にピストンを抜きます。
抜き終えた抜差管やピストンは安全な場所に置きましょう。
落としてしまうと歪みやへこみができて動きが悪くなる場合があります。
スワブを通す
マウスパイプと抜差管にクリーニングスワブを通します。
スワブはしっかりと広げ、しわや結び目がない状態で使用しましょう。
スワブは急いで通したり無理に通すと、管内に詰まってしまうことがあります。
必ず広げる、ゆっくり通す、止まった場合は引き戻す。この3つを徹底してください。
もし、スワブが詰まってしまった時は【絶対に自分では何もせず】すぐに修理に持ち込んでくださいね。
無理に引っ張ったり押し込んだりするとより抜けなくなってしまいます…。
ピストンのお掃除
分解した後、ピストンとケーシングについているオイルや水分を綺麗なガーゼで拭き取ります。
ケーシングは、綺麗なガーゼを巻いたクリーニングロッドを差し込んで汚れを拭き取ります。
ピストンは表面(ケーシングと擦れる部分)についたオイルや水分を綺麗なガーゼで拭き取りましょう。
汚れたガーゼは使用しないでください。金属の表面にキズが入ると抜けなくなることがあります。
管体やピストンには金属粉が付いていることがあるので、ガーゼは再使用しないでください。
ピストンを組み立てる
バルブオイルを注しながら組み立てます。
注し方、注意点は演奏前と同じです。慎重に!
抜差管のお掃除
分解した後、管体や抜差管についているグリスや水分を綺麗なガーゼで拭き取ります。
抜差管の受口側(管体側)は、綺麗なガーゼを巻いたクリーニングロッドを差し込んで汚れを拭き取ります。
抜差管は専用のクリーニングスワブを通して水分を拭き取りましょう。
また、表面(管体側と擦れる部分)も綺麗なガーゼで拭き取りましょう。
汚れたスワブやガーゼは使用しないでください。金属の表面にキズが入ると抜けなくなることがあります。
管体や抜差管には金属粉が付いていることがあるので、ガーゼは再使用しないでください。
管体側に水分や汚れが残っていることが多いのでしっかりと拭き取りましょう。
抜差管を組み立てる
抜差管はスライドグリスを塗ってから組み立てます。
抜差管にグリスを塗ったあとに真っ直ぐ管体に戻し、数回動かしてグリスを馴染ます。
ポイントは抜差管全体にグリスが行き渡ること。ただし、はみ出たグリスは必ず拭き取ってくださいね。
グリスを塗ってみても抜差管がゆるかったりきつかったりする場合は早急に修理に持ち込んでください。
★オイル・グリスについて詳しく知りたい方はこちらもチェック★
仕上げは表面の拭き上げ!
綺麗なポリシングクロスで楽器の表面の指紋や汚れを拭き取ります。
また、クロスがピストン等に引っかからないように注意しましょう。
基本のお手入れはなんとこれだけ!これなら毎日でも頑張れそうですよね♩
いかがでしたか?
毎日のお手入れがしっかりできていると気持ちよく楽器が使用できます。
今までユーフォニアムを吹いてきたあなたも、これからユーフォニアムを始めるあなたも、ぜひこの記事を参考に毎日のお手入れに取り組んでみてくださいね♩
これであなたもお手入れ★マスター!