修理に出すべき?よくある症状 【サックス編】
修理・メンテナンスで改善する可能性がある症状
- 低音がなりにくい
- 音が裏返りやすい
- スラーがかからない
- キイを動かすとカチャカチャ、カチカチといった金属音がする(キイノイズ)
- ネックが入らない・キツイ または ゆるくて動いてしまう
このような症状があるときには、楽器が修理を必要としている状態かもしれません。
修理が必要?チェック方法をご紹介
「よくわかんない」人のために、
楽器の状態チェック方法を伝授します。
①ド→ラ、シ→ラ を吹く
出しずらかったり、スラーにならなっかたら左手側のバランスが崩れています。
②ソ→ファ、ソ→ミ、ソ→レ を吹く
出しずらかったり、スラーにならなっかたら右手側のバランスが崩れています。
③下のド♯、シ、シb を吹く
左手小指のソ♯で開くキイの連結がうまくいってないと出しずらくなります。
いかがでしたでしょうか??
上記のどれか1つでも当てはまった場合はもちろんですが、
当てはまらなくてもキイを押したときにカチャカチャ・カチカチと音がするときには修理が必要かもしれません。
早めに楽器店へ修理を依頼しましょう。
どんな修理が必要??
「修理に出す必要があるみたいだけど、どうしたらいいのかわからない」
そんなときは、管楽器の修理を行っている楽器店に持ち込んで、先ほど確認した症状があったことを伝えましょう。
吹いてみて当てはまる項目があった場合
「バランス調整」が必要です。いわゆるメンテナンスといえばこれです。
定期的にメンテナンスしている方にはお馴染みですね。
当店で行っているバランス調整の主な作業内容はコチラ↓↓
‐タンポの角度調整‐
→音の出しずらさを改善します
‐同時に動くキイの同着の調整‐
→これも音の出しずらさの改善です。チェック項目の②と③はこれに当たります
出しずらい音があるのは、ほとんどの要因がタンポによるものです。
サックスはキイの連結がとても多い楽器です。
タンポがきちんとふさがっていないとこが1か所あるだけでも、たくさんの音が出しずらくなる場合もあります。
‐注油を行い、オイル切れによるキイノイズを修正‐
カチャカチャいうのはたいていコレです。
単純にオイル切れの場合と、
金属の接合部が削れてスキマができてしまうことでカチャカチャなることもあります。
※注油は別途料金をいただく場合もございます。
‐コルク・フェルトの確認‐
キイについているフェルトやコルクが取れてしまうと金属同士がぶつかってカチカチなりますし、正しいキイの開きが出ないことで音程にも悪影響があります。
劣化したタンポは交換が必須
バランス調整だけでは吹奏感の不調を改善できない楽器もあります。
1番の原因はやはりタンポの劣化です!
・破れている
・硬くなっている
・トーンホールの跡がずれている
上記が当てはまるものは交換をおすすめします。
自分の楽器にこういうのついてたら要注意!↓
タンポについて詳しくはこちら↓↓
ネックまわりのよくある症状
ネックまわりでは、「知らないとついやってしまいそうな事」が原因になる場合が多いです。
-ネックが入らない・キツい-
ジョイント部のネジをいくらゆるめてもネックが本体に入りずらい場合は要注意です。
練習後、サックスをケースにしまうときにジョイントプラグをつけるかと思いますが、
プラグをつけた状態でネジをキツくしめてしまうことありませんか?
むしろ、しめるものだと思っている方いませんか?
実はそれ、NG行動です!!
これをやってしまうと、いつの日かネックが入りずらくなってしまう可能性があります。
プラグをつけてるときはネジをしめないようにしましょう!
もしキツくなってしまったら無理に入れようとせずに、修理に出しましょう。
-ネックがゆるくて動いてしまう-
原因としては、ネックジョイントネジをしめたままネックを動かしてしまう事でゆるくなってしまいます。
金属がぴったりくっついた状態で動かしてますから、金属同士がこすれて削れてしまいます。
ネックを動かすときには必ずネジを緩めましょう!
やっぱり定期的なメンテナンスがおすすめ!
楽器の状態は使っているうちに少しずつ変化していきます。
その変化は毎日のように吹いていると、なおさら気づきずらいものです。
日頃のお手入れをしっかりやることで変化を遅らせることはできても、完全には不可能です。
なので、サックスはメンテナンスが非常に大事なのです。
お手入れ便利グッズご紹介!
最後に、筆者が実際に楽器のお手入れに使っている優れものをご紹介します!
【吸水シート】
使い方はクリーニングペーパーと一緒です!
洗って繰り返し使えるのでコスパが良いのもポイントです!
【パッドガード】
タンポのベタつきを改善するグッズです。
ソ#が開かなくてソになってしまったり、
低いド#が開かなくてドになってしまったり、、、
おいっ!!(;゚Д゚) ってなる瞬間、ありますよね?
タンポのべたつきに困っているあなたに!本番前にタンポに塗ると安心!
上記の吸水シートやクリーニングペーパーにつけてからタンポにつけるでもOKです!
お手入れについて詳しくはコチラ!↓↓
お手入れ★マスター!【サクソフォン編】
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた~!(^^)/